修理事例のご紹介

ロレックス 3番車4番車オーバーホールゼンマイチューブリューズ裏蓋パッキン

ロレックス デイトジャスト の修理を実施しました(大阪府大阪市のお客様)

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大阪府大阪市のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス デイトジャスト(Ref. 16234)の修理依頼がございました。

リューズが固く、歯車との嚙み合わせがスムーズにいかない、リューズの飛び出しが弱い、 との事でご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。

デイトジャストについて

ロレックス デイトジャストと言えば、ロレックスを代表するモデルであり、世界的に高い所持率を誇る、ベストセラーの名作です。
日本のバブル期には、デイトジャストのイエローゴールドとステンレスのコンビが圧倒的な人気を博し、需要に供給が追いつかなくなったそうです。

名前の由来はロレックスが開発した画期的な機構、”デイトジャスト機構”です。
デイトジャスト機構とは、午前0時にパチッと日付が切り替わるというものです。
今では当たり前に思える技術ですが、当時はロレックスが先駆けて開発したオリジナル機構でした。

文字板も多彩なバリエーションがありますので、選ぶ楽しみも増える時計がロレックス デイトジャストです。

時計の状態

オーバーホールは10年以上されていなかったそうで、内部の油切れに加えてブレスの間に汚れが溜まった状態でした。
リューズはネジ山が潰れている状態でしたので、このままでは内部に湿気やホコリが侵入しやすくなってしまいます。

今回のお客様は、リューズのネジ山が潰れてから使用を中断されておられたのか、文字板や針はキレイな状態でした。

ムーブ内油劣化の為、オーバーホールと消耗部品の裏蓋パッキン、ゼンマイの交換、リューズはネジ山が潰れている為、リューズとチューブ(受側)の交換、そして3番車と4番車を純正部品で交換致しました。

3番車は、2番車と4番車の間で輪列を担い、精度にも関係する歯車です。
4番車は秒針を動かす歯車で、1分間で1回転します。

部品が丈夫で有名なロレックスですが、歯車系統も摩耗、状況によっては破損してしまい、本来の役目を果たせなくなります。

機械式時計は、いくつもの小さな部品が噛み合って動いていますので、丈夫なロレックスですが、定期的なオーバーホール/メンテナンスをお勧めさせて頂きます。

ロレックスのリューズは防水機能を高める為に、受側のチューブとのネジ山がかみ合い、固定(ねじ込み)される仕組みです。

ゼンマイ巻きの際に、感触が重い/巻けないなどの症状がある場合は、受側のチューブが変形している事もございます。ご自身では気付きにくいですが、リューズをねじ込みする際に、クセがついてしまい、それがチューブの偏心に繋がる場合もございます。

そして、リューズの飛び出しが弱い症状は、リューズのバネが不良のケースによく見られます。

リューズを締める場合は強引に押し込まず、出来る限り時計に対してリューズが水平に回るように(ネジの切り込みを探すように)、ゆっくり閉めて頂く事をお勧めさせて頂きます。

リューズが不良(ねじ込み出来ずに飛び出た状態など)の場合は、ロレックス本来の密封性が失われ、リューズ部分から湿気や水、ゴミ等が入り込みやすくなり、時計にとって良くない状態になりますので、ロックが非常に浅い/不良のお客様は、出来る限り早めの修理をお勧めさせて頂きます。

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修理完了後、納品前のお写真です

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、リューズ、チューブ、3番車、4番車

修理料金:7万円以内(税抜)※修理当時の価格