ロレックス 2番車オーバーホールゼンマイチューブパッキン仕上げ(磨き)内部ネジ裏蓋パッキン
ロレックス サブマリーナ のオーバーホールを実施しました(静岡県磐田市のお客様)

静岡県磐田市のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス サブマリーナ コンビ(Ref. 16803)の修理ご依頼がございました。
遅れる、 湿気/水が入った、 オーバーホールと磨き上げ希望とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。
ロレックス サブマリーナについて
ロレックス サブマリーナは、ダイバーズウォッチの名作と言われており、安定の人気を誇るロングセラー機種です。
1953年頃にファーストモデルのRef.6204が発売され、翌年の1954年頃に発表されたRef.6205より、ベゼル部分に1分間隔の目盛りが 15分までプリントされ、現在(2020年)に至るまでそのデザインは引き継がれています。
Ref.6536より、片巻上げから両巻上げに進化し、針のデザインがメルセデス針(ベンツ針)となりました。その呼び名は、有名な自動車メーカーのメルセデスベンツの”スリーポインテッドスター”に似たデザインが時針に用いられているからと言われています。
その後、ドーム形の風防ガラスからフラット形に変化や、リューズがトリプロックリューズに進化など、実用性を高める為に様々な試行錯誤が繰り返され、現在のモデルに至ります。
時計の状態
お申し込みの際、 湿気/水が入ったの箇所にチェックがございましたので、ガラス内に曇り等が残っている状態を想像しておりましたが、到着時に曇りはない状態でしたので、酷い水入りではなく一安心しました。
元々の防水機能が高いサブマリーナで、湿気/水入りの場合、色々なケースが考えられますが、防水機能が高い時計に湿気/水が浸入すると、防水機能が低い時計に比べて、湿気が抜けずに内部に留まり、そのまま放置することでダメージが酷くなってしまいます。
酷い湿気/水入りを放置しますと、内部のダメージに加えて、外観の文字板や針にまでシミが発生し、腐食が進むことになります。
文字板や針の交換は高額になりますので、湿気/水が浸入した場合は出来る限り早く、時計店にご相談くださいませ。
お客様より、仕上げ(ケース・ブレス磨き)のご依頼もいただきました。
金色とステンレスのコンビブレスが、黒い文字板とベゼルをより一層引き立てて、高級感のあるサブマリーナ コンビ(Ref. 16803)は、仕上げ前/仕上げ後の見た目の違いがわかりやすい時計です。

修理完了後、納品前のお写真です
●お客様の感想
修理の完了後、お客様より嬉しいお言葉を頂戴しました。
先程、届きました。
見違えてしまいそうな仕上がりです♪
匠さんにお願いして良かったです。
ありがとうございました。
この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
●今回の修理内容
オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、2番車、内部ネジ、チューブパッキン、仕上げ(ケース・ブレス磨き)
修理料金:5万円台後半(税抜)※修理当時(2020年)の価格
以前、 別のお客様ですが、
ロレックスのガラス内に水滴が発生したが動いていたのでそのまま使用を継続していました。
急に止まってしまい、放置していましたが、 再び使用したいので、修理をお願いします、とご相談がございました。
その時計は、外観からは想像できないくらい内部のサビが進行しておりましたので、お客様自身で直接メーカー様へご相談されることをお勧めさせて頂きました。
如何に防水機能が高い時計でも、永久的に防水機能が保たれることはございませんので、定期的なメンテナンスや、大事な時計の場合は水回りでのご使用にはどうぞご注意くださいませ。