修理事例のご紹介

ロレックス オーバーホールゼンマイチューブパッキンベゼルディスクベゼルパッキンローター真仕上げ(磨き)切替車裏蓋パッキン

ロレックス サブマリーナ の修理を実施しました(神奈川県鎌倉市のお客様)

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神奈川県鎌倉市のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス サブマリーナ (Ref. 16610)のご依頼がございました。

手巻きが利かず、自動巻きもできませんとのことで、ご相談を頂きました。

ロレックス サブマリーナ(Ref.16610)は、1989年頃に発表され、約20年ほど製造された、ロングセラー機種といえます。

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※到着時のお写真を使用しております

ロレックス サブマリーナについて

ロレックス サブマリーナは、ダイバーズウォッチの名作と言われており、安定の人気を誇るロングセラー機種です。

1953年頃にファーストモデルのRef.6204が発売され、翌年の1954年頃に発表されたRef.6205より、ベゼル部分に1分間隔の目盛りが 15分までプリントされ、現在(2020年)に至るまでそのデザインは引き継がれています。

Ref.6205より、片巻上げから両巻上げに進化し、針のデザインがメルセデス針(ベンツ針)となりました。その呼び名は、有名な自動車メーカーのメルセデスベンツの”スリーポインテッドスター”に似たデザインが時針に用いられているからと言われています。

その後、ドーム形の風防ガラスからフラット形に変化や、リューズがトリプロックリューズに進化など、実用性を高める為に様々な試行錯誤が繰り返され、現在のモデルに至ります。


時計の状態

今回は内部の油劣化に加えて、ローター真や切替車(×2)の交換が必要なお見積りとなりました。

ローター真とは、自動巻きの時計に必要不可欠な部品、ローターを中心で支えている部品です。

そして、当店では全国より沢山の時計をお預かりさせて頂いておりますが、ロレックスで切替車(×2)が交換必須のお見積りが出ることは、時計の本数からすると非常に少ないです。(スピードマスターやタグホイヤーの自動巻きでは、切替車の交換を目にする機会は多いですが。)

自動巻きの時計にとって重要な切替車が不良の場合、ゼンマイを巻き上げる効率が低下しますので、すぐに止まる/遅れるといった症状が現れます。
切替車が2つあるタイプは、ローターが右回り/左回りした場合に、各々の切替車が回転やスリップをして、その役割を果たしています。

油切れにより使用されると部品に負担がかかりますので、部品の摩耗も早くなります。
そして、リューズから手動でゼンマイを巻き上げる場合は、なるべく”ゆっくり”巻き上げてください。
(ササッと早く巻き上げますと、切替車に負担がかかってしまいます。)

今回、ベゼルディスクにヒビ/割れが見られましたので、ベゼルディスクの交換をご提案しました所、 ベゼルディスク交換に加えて、仕上げ(ケース・ブレス磨き)もご希望を頂きました。

・ベゼルディスク
ベゼル(ガラスの外周にある部位)の上にはめ込まれている、メモリなどが印字されているディスクです。

・仕上げ(ケース・ブレス磨き)
1からバフをかけて、機械で磨いていきます。場所により、種類を変えて磨き上げます。
打ちキズ(打痕)、深いキズ等は完全には取れませんが、小傷が取れますので、やはり綺麗になります。
(※ベゼルのキズや針、文字板やガラスなどは現状のままとなります)

修理完了後、納品前のお写真です

お客様のサブマリーナのブレスは、コマの面が大きいので、 仕上げ(磨き)により、ビフォー/アフターの違いがわかりやく、 元々、文字板もキレイでしたので、ベゼルディスクを交換されたことにより、より一層綺麗に見えました。

当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、切替車(×2)、ベゼルディスク、仕上げ(ケース・ブレス磨き)、 チューブパッキン、ベゼルパッキン、ローター真

修理料金:9万円以内 (税抜)※修理当時の価格