ロレックス 3番車オーバーホールゼンマイ小鉄裏蓋パッキン
ロレックス GMTマスター/動かない(静岡県富士宮市のお客様)
静岡県富士宮市のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス GMTマスター( ref.16700 ) の修理依頼がございました。
購入して20年以上。
新しい時計を購入した為、使用しなくなっていたが、最近着けようとした時、動かなくなっていた。
10年くらい前に使用した時は、1日に1分くらい進むようになっており、5日くらい使用後、5分戻すという状態だった。
とのことでご相談を頂きました。
※到着時のお写真を使用しております。
GMTマスターについて
1950年代に2か国の時刻を表示できる初代GMTマスターが誕生しました。
簡単な操作で時差を確認できるという特徴が評価されました。
アンティーク機種になるとベゼルディスクが経年劣化により影響を受けやすく、色味や質が個体によって千差万別ですが、そこが逆に愛おしく感じる時計でもあります。
その後は改良を重ね、上位モデルとして発売されたGMTマスター2(ref.16760)では、時針の単独操作が可能となりました。
ベゼルのバリエーションが多く、色合いによって違った顔を見せるGMTマスターは、現在も非常に人気があります。
GMTマスター( ref.16700 )は、 GMTマスター1の最終モデルです。
時計の状態
ムーブ内油劣化、ヒゲゼンマイに油汚れが付着、パーツ不良の為、オーバーホールと裏蓋パッキン、ゼンマイ、3番車、小鉄の交換を実施致しました。
裏蓋には、劣化した緑のシールがついたままでしたので、洗浄の際に剥がさせて頂きました。
今回、仕上げ(ケース・ブレス磨き)は無しでご依頼を頂きましたが、洗浄サービスで、裏蓋やブレスの溝に溜まった汚れが落ち、非常に綺麗になりました。
お客様は新しい時計を購入されてから、 GMTマスター はご使用されていなかったそうです。文字板や針の状態も良い状況でした。
良い時計ですので、今後はどうぞ着用の場を設けてあげてください。
修理完了後、納品前のお写真です
この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
●今回の修理内容
オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、3番車、小鉄
修理料金:4万円台半ば(税抜) ※修理当時(2020年)の価格