修理事例のご紹介

ロレックス 2番車オーバーホールゼンマイローター真裏蓋パッキン

ロレックス エクスプローラーのオーバーホールを実施しました(新潟県南魚沼市のお客様)

新潟県南魚沼市のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス エクスプローラー(Ref.14270)のオーバーホール/修理依頼がございました。

地面に落としてしまい、それ以来、遅れや止まりが発生するようになったとの事です。

※到着時のお写真を使用しております

エクスプローラーについて

ロレックス エクスプローラーは、シンプルなデザインと三角マーカー、3・6・9のアラビアインデックスを組み合わせた文字盤は、初代のモデルから現行モデル(2020現在)に至るまで、基本的なレイアウトを変えることなく受け継がれております。

エクスプローラー(Ref.14270)は、風防ガラスがサファイアガラスに、インデックスには メタルフレームが付き、アラビアインデックスは丸みを帯びたタイプから、 角ばったインデックスに変更されました。

2010年発表のエクスプローラー(Ref.214270)の場合は、ケースも36mmから39mmと少し大きくなっています。

元々、カレンダー機能もなく視認性を追求したエクスプローラー1は、デザインを含めて非常にバランスの良い時計ですが、
2010年発表当初のエクスプローラー(Ref.214270)は、ケースが39mmと大きくしたにもかかわらず、針の長さが以前と同じままだった為、バランスが悪いと不評だったそうです。
2016年のマイナーチェンジで、分針の長さを変更しバランスが改善され、3・6・9のアラビア数字インデックスにも夜光が追加され、暗所での視認性がさらにアップしました。

ロレックス エクスプローラー(Ref.14270)は 、ケースが36mmと小ぶりなので、シンプルなデザインと相まって、スッキリ・スマートな印象を与えます。

メンズのファッション雑誌などで取り上げられ、 ロレックス エクスプローラー( Ref.14270 )のシンプルながら完成されたデザインは、一時、若者を中心に爆発的な人気を誇りました。


時計の状態

今回は、落下による機械の組合不良と、内部の油も劣化している状態でした。
オーバーホールと裏蓋パッキン、ゼンマイ、ローター真、2番車も劣化/摩耗の為、純正部品で交換を実施致しました。

ローター真とは、自動巻きの時計に必要不可欠な部品、ローターを中心で支えている部品です。
定期メンテナンスを実施していない状態で使用していると、内部の油劣化などにより、ローター真に負担がかかり摩耗してしまうケースが多いです。

今回のお客様は、オーバーホールと内部の修理をご希望で、問診票にはガラスやバンドの傷はそのままで構いません、との記載がございました。

ガラスの傷やフチの欠けも、当初想像していたよりも酷くなく、そのまま使用可能な状態でしたので、オーバーホールに含まれる洗浄サービスでブレスの間や裏蓋の溝の汚れも落ち、 綺麗になりました。


●お客様の感想

修理の完了後、お客様よりご連絡を頂きました。


出来上がりにすごく満足しています!
匠工房さんの対応も親切で何の不安もなく任せることができました

依頼して本当に良かったと思っています、
一期一会の縁をこれからも大切にしていきたいと思っています


今回のお客様より、時計のお写真を頂けましたので、掲載させて頂きます。

誠にありがとうございました。

ロレックスは【純正部品】でご提案が可能でございます。(※一部機種を除く)

ロレックスは価値を保つ為にも、定期的なオーバーホール、純正部品での修理をお勧めさせて頂きます。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、ローター真、2番車

修理料金:4万円台前半(税抜)※修理当時の価格


落下させてしまってから時計が止まってしまいました/異常に進むようになりました、とのご相談をよくいただきます。

止まりの場合は、機械の組合不良や部品破損のケースが多いですが、異常に進む場合は、内部にある髪の毛のように細いヒゲゼンマイが、衝撃で絡んでしまっているケースが多いです。

急に動かなくなったケースで多い事例が、ゼンマイ切れです。

ゼンマイは金属疲労により切れますので、いつ切れるか予想が難しいですが、ゼンマイが切れると手動でのゼンマイ巻きの感触が軽く感じる場合や、秒針が少し逆回転する症状が見られることがあります。

ケースや部品も耐久性に優れ丈夫なロレックスは、内部の油が劣化していても部品が破損していない限り動作する為、5年以上定期メンテナンス/オーバーホールをされずにご使用されるお客様も多い時計です。

油が劣化/切れかかった状態で使用を継続されると内部部品に負荷がかかりますので、動かなくなった時には多くの交換部品が必要になるケースもございます。



  • オーバーホールとは

オーバーホール(分解掃除)とは、時計が正常に動くように、すべての部品を分解してメンテナンスをすることです。

時計内部にあるいくつもの部品を細かく点検し、破損したパーツの交換や修理、洗浄、注油などを行い、再度組み立てて行く作業の事を言います。

時計の使用頻度や状況にもよりますが、3年から4年に1回は定期的にオーバーホールをしていただく事で、ムーブメントの状態を裁量に保ちながら、 パーツ追加によって修理代金が高額になることもなく、大切な時計を長くご愛用していただけます。

大切な時計を末永く大事にお使いいただく為には、定期的なオーバーホールをお薦め致します。

・時計修理の匠工房では、オーバーホール(分解掃除)をご依頼頂いたお客様には、オリジナル洗浄・防水検査がサービスで含まれます。

・防水テストでは防水試験機を用いて、カプセル内にセットした時計を加圧し、生じた時計の歪みの変化を精密な精度で検出して防水性能の確認を致します。

※オリジナル洗浄は、日常で付いた垢や汚れを独自の洗浄で綺麗に落とすサービスです。

※ブレスの材質や劣化等が原因で、実施出来ない場合もございます。

※防水検査の詳細は、ご利用規約をご覧ください。

●ロレックスのお見積り/修理について

※ロレックスは、基本的に【純正部品】で対応しております。
(2022年現在、ガラスは社外品でのご提案となっております)
※【デイトナ】や、素材が【金無垢】・【プラチナ】の場合はお受けできません。
※誠に恐れ入りますが、模造品の場合はお見積り不可/送料お客様負担でご返却させて頂きます。
※オールド機種の場合、部品製造中止の為、修理不可でご返却させて頂く場合もございます。

●お見積り期間に関しまして

全国より沢山の時計をお預かりしておりますので、恐れ入りますが、お見積りには1~2週間ほど頂戴しております。

部品在庫確認・混雑状況等により、稀に、上記以上のお時間を頂戴する場合もございます。