修理事例のご紹介

ロレックス 3番車オシドリオーバーホールコハゼゼンマイ内部ネジ裏蓋パッキン

ロレックス デイトジャスト のオーバーホールを実施しました(兵庫県宝塚市のお客様)

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兵庫県宝塚市のお客様より、 時計修理の匠工房に、ロレックス デイトジャスト(Ref.69173)の修理依頼がございました。

動かない。20年以上前に購入し、10年ほど前にオーバーホール。動きが悪くなり止まってしまった。とのことでお申し込みを頂きました。

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※到着時のお写真を使用しております

デイトジャストについて

ロレックス デイトジャストと言えば、ロレックスを代表するモデルであり、世界的に高い所持率を誇る、ベストセラーの名作です。
日本のバブル期には、デイトジャストのイエローゴールドとステンレスのコンビが圧倒的な人気を博し、需要に供給が追いつかなくなったそうです。

名前の由来はロレックスが開発した画期的な機構、”デイトジャスト機構”です。
デイトジャスト機構とは、午前0時にパチッと日付が切り替わるというものです。
今では当たり前に思える技術ですが、当時はロレックスが先駆けて開発したオリジナル機構でした。

文字板も多彩なバリエーションがありますので、選ぶ楽しみも増える時計がロレックス デイトジャストです。

時計の状態

今回はムーブ内の油切れの為、オーバーホールに加えて、裏蓋パッキン、ゼンマイ、オシドリ、コハゼ、3番車、内部ネジを交換致しました。

長い板状の金属で出来たゼンマイは機械式時計の動力源であり、手巻き時計と自動巻き時計ともに、ゼンマイが解ける際のエネルギーで針が動く仕組みとなっています。

ゼンマイが切れていなくても、金属疲労により本来の力を伝えることができず、精度も出にくくなっているケースもありますので、出来る限りゼンマイは消耗部品とお考え頂き、交換されることをお勧めさせて頂いております。

3番車は輪列を担い、精度にも関係してくる歯車ですので、交換が必要になる場合が多いです。

コハゼは、角穴車が逆回転しないように阻止する役割を担っています。
また、コハゼが不良の場合には、角穴車が逆回転することによりゼンマイの動力が伝わらず、ゼンマイ切れに似た不具合を感じることもあります。

オシドリには、リューズが抜けてこないように固定する役割や、リューズ操作の際に日付/時刻合わせを切り替える役割があります。

時刻合わせでリューズを引いた際に、引っかかり等を感じる場合は、無理に操作をせずに一旦リューズを押し込んで、再度操作することをお勧めさせて頂きます。
(力任せに操作すると部品が破損し、破損部品が内部に混入する場合もあります)

お客様のロレックス デイトジャストは、5連のコンビブレスに、白い文字板上で10Pダイヤが輝くモデルでした。

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修理完了後、納品前のお写真です

当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。

ロレックスは価値を保つ為にも、定期的なオーバーホール、純正部品での修理をお勧めさせて頂きます。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、オシドリ、3番車、コハゼ、内部ネジ(×1)

修理料金:4万円台後半(税抜)※修理当時の価格