修理事例のご紹介

ロレックス 3番車4番車オーバーホールゼンマイチューブリューズ裏蓋パッキン

ロレックス デイトジャストのオーバーホールを実施しました。(大阪府豊中市のお客様)

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大阪府豊中市のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス デイトジャストRef.16233のオーバーホール/修理依頼がございました。

リューズのロックねじ込み不良と、定期メンテナンス、仕上げ(ケース・ブレス磨き)でご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております

デイトジャストについて

ロレックス デイトジャストと言えば、ロレックスを代表するモデルであり、世界的に高い所持率を誇る、ベストセラーの名作です。
日本のバブル期には、デイトジャストのイエローゴールドとステンレスのコンビが圧倒的な人気を博し、需要に供給が追いつかなくなったそうです。

名前の由来はロレックスが開発した画期的な機構、”デイトジャスト機構”です。
デイトジャスト機構とは、午前0時にパチッと日付が切り替わるというものです。
今では当たり前に思える技術ですが、当時はロレックスが先駆けて開発したオリジナル機構でした。

文字板も多彩なバリエーションがありますので、選ぶ楽しみも増える時計がロレックス デイトジャストです。


時計の状態

ムーブ内の油劣化に加えて、リューズのロック不良(かなり浅い)状態でしたので、交換が必要な状態でした。
油が劣化した状態で使用を継続しますと、部品の摩耗も進みますので、定期的なオーバーホールをお勧めさせて頂きます。

そして、リューズがロック不良の状態ですと、その部分から湿気やホコリなどが侵入しやすい状態になり、内部ムーブメントにトラブルが起こる可能性が高くなります。

湿気や水は時計にとって致命的ですので、最悪のケースですとサビが回ってしまい高額のお見積りor修理不可の場合もございます。

元々は防水性が高い時計でも、年数が経つにつれて各所劣化して参りますので、大事な時計は出来る限り水回りは避けてご使用されることをお勧めさせて頂きます。

その他、3番車、4番車に摩耗がございましたので、純正部品で交換致しました。
・3番車とは
2番車と4番車の間で輪列を担い、精度にも関係する歯車ですので、交換が必要になるケースが多いです。
・4番車とは
秒針を動かす歯車で、1分間で1回転します。

オプションでご提案させて頂いた、仕上げ(ケース・ブレス磨き)もお願いします、とご返信を頂きました。

今回のお客様のロレックス デイトジャストは、金色とステンレス色のコンビのブレスです。
コンビのブレスは、ブレスの目が細かいので、表面上は小傷が目立ちにくいブレスといえますが、磨き有り/無しの時計を比べると、やはり仕上がりは全く違います。

修理完了後、納品前のお写真です

この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。


●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、リューズ、チューブ、3番車、4番車、仕上げ(ケース・ブレス磨き)

修理料金:7万円台後半(税抜)※修理当時の価格


長年使用されたお客様の中には、ブレスの間に黒い汚れが溜まり、金色の部分が酸化等で玉虫色に変色している状態もございます。

オーバーホールに含まれる洗浄サービスで、汚れは落ちてほぼ綺麗になりますが、汚れが落ちて綺麗になりますので、逆に小傷目立つように感じる場合もあります。

長い間、汚れが蓄積されたブレスは、洗浄で凝り固まった汚れが落ちますので、痩せて劣化しているピンが抜けてくる場合もあります。
(劣化が進んだ状態ですと、ブレスの伸びや劣化が酷い為に、ブレスの洗浄や磨きのご提案が出来ない場合もございます。)

間に溜まってしまう汚れは仕方がないですが、本体に汚れを感じる前に、乾いた布(または固く絞ったタオルなど)で拭き取って頂く事をお勧めさせて頂いております。
(※稀に、水道で直接洗われるお客様もいらっしゃいますが、時計ごとの洗浄はお止めください。防水機能以上の水圧がかかり、水が侵入する場合がございます。)