修理事例のご紹介

ロレックス 3番車4番車オーバーホールゼンマイチューブリューズ仕上げ(磨き)裏蓋パッキン

ロレックス デイトジャスト のオーバーホールを実施しました(千葉県佐倉市のお客様)

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千葉県佐倉市のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス デイトジャスト(Ref.16233)の修理依頼がございました。

先週より昼間は普通に使い、夜外して置いていると数時間で止まってしまう。その後は普通に使っていても持続しない為、オーバーホール希望。10年以上オーバーホールしていません。とのことでお申し込みを頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。

デイトジャストについて

ロレックス デイトジャストと言えば、ロレックスを代表するモデルであり、世界的に高い所持率を誇る、ベストセラーの名作です。
日本のバブル期には、デイトジャストのイエローゴールドとステンレスのコンビが圧倒的な人気を博し、需要に供給が追いつかなくなったそうです。

名前の由来はロレックスが開発した画期的な機構、”デイトジャスト機構”です。
デイトジャスト機構とは、午前0時にパチッと日付が切り替わるというものです。
今では当たり前に思える技術ですが、当時はロレックスが先駆けて開発したオリジナル機構でした。

文字板も多彩なバリエーションがありますので、選ぶ楽しみも増える時計がロレックス デイトジャストです。

時計の状態

内部の油切れに加えて、リューズがロック不良(ほぼ引っかからない)状態でした。

リューズがロック不良になり飛び出した状態で使用をされますと、内部にゴミや湿気などが侵入し、時計にとって好ましくない状態になってしまいます。

リューズは操作に関わる部品ですので、日常的によく触れる部分です。
そして、ロレックスは防水性を高める為に、リューズはねじ込み式となっており、年々摩耗していきます。

リューズを締める場合は、出来る限り時計に対してリューズが水平に回るように(ネジの切り込みを探すように)閉めて頂く事をお勧めさせて頂きます。

金色のリューズの場合は、ステンレス色のリューズと比べて、 約5~6,000円ほどお高くなります。[2020/10現在]

その他、精度にも関係する歯車の3番車、秒針を動かす4番車を純正部品で交換致しました。

追加で仕上げ(ケース・ブレス磨き)のご依頼も頂きました。

修理完了後、納品前のお写真です

※到着時のお写真と撮影状況が違う為、色目が違ってみえますが同じ時計です。


元々、文字板や針がキレイな状態でしたので、洗浄サービスでブレスの間や裏蓋の溝の汚れが落ち、仕上げ(ケース・ブレス磨き)により小傷が取れて、見違えるほどキレイになりました。


この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。


●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、リューズ、チューブ、3番車、4番車、仕上げ(ケース・ブレス磨き)

修理料金:8万円台前半(税抜)※修理当時の価格


防水性が高いロレックスですが、年々リューズやパッキン、ステンレス等も劣化していきます。(リューズの緩みやガラスのヒビから湿気や水が侵入するケースもございます)

水が入る/ガラスが曇る→動いていたのでそのまま使用→急に動かなくなる→内部にサビが回っており修理不可…このような事例もございます。

水入りは、時計にとって”致命傷”とお考えください。

湿気/水が入ってしまった場合は、出来る限り速やかに、時計店にご相談ください。

そして、水入りの場合は文字板や針にも、変色や腐食という形で現れますので、防水性が高い時計でも大事な時計の場合は、水回りでのご使用にはどうぞご注意くださいませ。
(※手を洗う際は外す、なるべく雨に濡れないようにして、濡れた場合はすぐに拭き取るなど)