修理事例のご紹介

ロレックス オシドリオーバーホールゼンマイ仕上げ(磨き)内部ネジ裏蓋パッキン

ロレックス エアキング/時計を振るとカラカラ音がする/(神奈川県相模原市のお客様)

ロレックス エアキング

神奈川県相模原市のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス エアキングの修理依頼がございました。

振るとカラカラと音がするようになった、オーバーホールも希望。留め具のキズも気になるので、磨きも検討しています。
とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。

ロレックス エアキング について

ロレックスは1930年代以降、オイスターのモデル名とは別にペットネーム(愛称)を与えて販売を強化しました。
1940年代にエアキングというペットネームで登場し、その名は現在まで引き継がれています。

カレンダー機能がなく、シンプルで使用しやすいエアキングでしたが、2014年頃に文字板からエアキングの表記が消えてしまいました。
しかし、2016年頃よりエアキングの名に相応しいパイロットモデル、スポーツ系ロレックスとして復活し、スペックも大幅に強化されました。

時計の状態

内部でカラカラと音がする場合は、内部ネジの外れや折れ、他の部品が破損している可能性が考えられます。

今回は内部ネジが折れ、オシドリが破損の状態でしたので、純正部品で交換を致しました。

オシドリには、リューズが抜けてこないように固定する役割や、リューズ操作の際に日付/時刻合わせを切り替える役割があります。

時刻合わせでリューズを引いた際に、引っかかり等を感じる場合は、無理に操作をせずに一旦リューズを押し込んで、再度操作することをお勧めさせて頂きます。
(力任せに操作すると部品が破損し、破損部品が内部に混入する場合もあります)

オプションで仕上げ(ケース・ブレス磨き)をご提案しました所、仕上げも追加でご依頼を頂きました。

・オーバーホールに含まれる洗浄とは

オーバーホールに含まれる【洗浄】は、日常で付いた垢や汚れを落とすサービスです。
仕上げ(磨き)ではございませんので、小傷は取れませんが、
ご利用のお客様には、十分綺麗になったとご満足を頂いております。
(仕上げ(磨き)ではございませんので、小傷は現状のままとなります。)
(汚れが落ち、キレイになりますので、逆に小傷/腐食跡が目立つように感じる場合もございます)

・仕上げ(ケース・ブレス磨き)[オプション/有料]とは

仕上げは、【ケースとブレス(バンド)】を、1からバフをかけて磨きます。
打ちキズ(打痕)、深いキズ等は完全には取れませんが、小傷が取れますので、やはり綺麗になります。
(※ガラスやベゼル、針や文字板、ブレスの伸びなどは現状のままとなります)

修理完了後、納品前のお写真です

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、オシドリ、内部ネジ、仕上げ(磨き)

修理料金:5万円台前半(税抜) ※修理当時(2020年)の価格