修理事例のご紹介

セイコー オーバーホール中留裏蓋パッキン

セイコー プレサージュ/遅れる。バックルが外れやすい(東京都多摩市のお客様)

SEIKO プレサージュ オープンハート

東京都多摩市のお客様のお客様より、時計修理の匠工房に セイコー プレサージュ オープンハート(4R39-00M0)の修理依頼がございました。

*ベルトの両開きバックルが外れやすくなった。
*時間が毎日1分程度遅れる。
との事でご相談を頂きました。

※到着時のお写真です。

ムーブ内油劣化の為、オーバーホールと裏蓋パッキンの交換、中留は修正不可の為、中留の交換を実施致しました。

このタイプの中留は在庫が少ない為、ご依頼時の状況によっては手配不可または予定納期が延びる可能性もございましたが、予定納期よりも若干早く仕上がることができました。

↑修正不可の中留です。

今回のお客様の時計はオープンハート仕様で、機械式時計にとって心臓部分にあたるテンプが文字板の正面から確認でき、スケルトンの裏蓋からも機械式時計の複雑さや動く様子が確認できるモデルで、プレサージュではあまり見ないブラウンの文字板が上品で素敵な時計でした。

中留の交換を実施しました

修理完了後、納品前のお写真です

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、中留

修理料金:2万円台前半(税抜) ※修理当時(2022年)の価格


 

セイコー プレサージュ/湿気・水が入った(奈良県奈良市のお客様)

奈良県奈良市のお客様のお客様より、時計修理の匠工房に セイコー プレサージュ オープンハート(4R38-00S0)の修理依頼がございました。

湿気・水が入った。
小窓に湿気を僅かに確認。現在は確認できず。
水没や装着しての入浴はなく、原因不明。
との事でご相談を頂きました。

※到着時のお写真です。

お預かり時、ガラス内や時計内部に水入りの形跡も見られませんでしたので、一時的な曇りが考えられました。

湿気が確認できた時点でオーバーホールを実施されたお客様は、時計を大事ご使用されていると感じました。


よくある湿気・水入りの原因として、時計を外さずに手を洗った、雨の中で着用していたなどのケースがあります。

ダイバー時計のように防水機能に特化した時計でない限り、お風呂やシャワーなどのご使用は控えて下さい。瞬間的に防水機能以上の圧がかかり、湿気/水入りの原因となることが多いです。 (蛇口からの水流や、水中での動きはかなりの水圧がかかります)

新品の時は大丈夫でも年々ケースやパッキンも劣化しますので、購入当時と同じようにご使用されていると、湿気・水が入ってしまうリスクが上がります。

ガラス内に曇りでなく、水滴が見える場合は早めにオーバーホールをお勧め致します。そのまま放置されると、文字板や針の変色や腐食、内部の機械にもダメージを及ぼし、最悪のケースでは修理不可となります。

修理完了後、納品前のお写真です

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン

修理料金:2万円台(税抜) ※修理当時(2022年)の価格