修理事例のご紹介

セイコー オーバーホールガラス裏蓋パッキン

グランドセイコー のオーバーホール/ガラス交換(東京都練馬区のお客様)

grand-seiko-9F83

東京都練馬区のお客様より、時計修理の匠工房に、グランドセイコー( 9F83-9A00 )の修理依頼がございました。

20年以上前に購入したグランドセイコーで、型番は分かりませんが、クオーツタイプで、クロノグラフではありません。
電池切れになり、そのまま10年以上放置状態。
再び使いたくなったので、オーバーホールを希望します。
可能であれば、ガラスとベゼルの交換も希望。
とのことでお申し込みを頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。

グランドセイコーについて

1960年に 「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」 という志のもと、 当時の最高技術を盛り込み高精度を誇る、セイコーの頂点モデルとして【グランドセイコー】が発売されました。

当時の価格で、大卒会社員の初任給の”約2倍”という高価なものにもかかわらず、非常によく売れたそうです。

グランドセイコーは、「正確さ」「美しさ」「見やすさ」そして「長く愛用でき」「使いやすいこと」を追求し、 日本のみならず世界的な高級腕時計ブランドとしての地位を確立しています。

時計の状態

今回はムーブ内油劣化、内部サビ有りの為、オーバーホールが必要な状態でした。

お申し込み時に、「 可能であれば、ガラスとベゼルの交換も希望 」とご連絡を頂いておりましたが、この機種のベゼルやガラスを純正部品で交換をご希望の場合は、恐れ入りますがメーカーさまへのご相談をお勧めしております。

お見積りの際に上記の旨と、ベゼルは手配不可ですが、ガラスは代用品でご提案致しました所、 ガラスは代用品 で修理のご依頼を頂きました。
(※今回のガラスは代用品ですが、外観上の違いはほぼございませんでした)

元々、大きなキズやヒビ割れた状態でもないガラスでしたが、交換するとやはり違います。

10年以上放置されておられたようですが、グランドセイコーはとても良い時計ですので、是非これからもどうぞお大事にご使用くださいませ。

そして、お預かり時に内部サビが見られましたので、手を洗う際は外す、なるべく雨に濡れないようにして、濡れた場合はすぐに拭き取りされることをお勧め致します。

修理完了後、納品前のお写真です

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ガラス(代用品)

修理料金:3万円台半ば(税抜) ※修理当時の価格(2020年)