修理事例のご紹介

セイコー オーバーホール裏蓋パッキン

グランドセイコー のオーバーホールを実施しました(東京都品川区のお客様)

grand-seiko

東京都品川区のお客様より、時計修理の匠工房に、グランドセイコー( 4520-8000 )の修理依頼がございました。

入院中の88歳の父が、仕事をしている時に愛用していた時計です。
まずベルトが壊れて、適当なベルトに交換。次に動かなくなって、しまい込んでしまったと…。
本物らしいので、修理が可能であればベルトも正規品に戻して、見せて喜ばせてあげたいです。
どうぞよろしくお願い致します。 とのことでお申し込みを頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。

グランドセイコーについて

1960年に 「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」 という志のもと、 当時の最高技術を盛り込み高精度を誇る、セイコーの頂点モデルとして【グランドセイコー】が発売されました。

当時の価格で、大卒会社員の初任給の”約2倍”という高価なものにもかかわらず、非常によく売れたそうです。

グランドセイコーは、「正確さ」「美しさ」「見やすさ」そして「長く愛用でき」「使いやすいこと」を追求し、 日本のみならず世界的な高級腕時計ブランドとしての地位を確立しています。


今回のお客様の時計は、45GSといわれる手巻きモデルで、当時の従来の手巻き機種に比べて薄型のムーブメントサイズに加えて、安定した高精度を実現した時計です。

時計の状態

GSのリューズと、裏蓋のGSメダルの状態も良く、文字板や針もキレイな状態でした。アンティーク機種でこのように良い状態のグランドセイコーは、市場でもあまり見られないのではないでしょうか。

ベルトは純正品が壊れた際に社外品に交換されていたようで、お客様より純正品があれば交換希望とご連絡をいただいておりましたが、この機種のメタルバンドは製造中止により手配不可の為、別の社外品ベルトでのご提案となりました。

お客様より、今回はベルトは交換せずにそのままで、オーバーホールのご依頼を頂きました。

アンティーク機種により各所劣化の為、非防水でのご案内となりましたが、良い時計ですので是非お大事にご使用くださいませ。

納品後、お客様から頂いたお写真です

●お客様の感想

修理の完了後、お客様より嬉しいお言葉と、お写真を頂戴しました。


匠工房様

父のグランドセイコーの時計がきちんと動くようになり、またとても綺麗にしていただいて本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。

父が大事にしていた時計なので、とても喜んでくれて良い話題になりました。

つい修理は面倒だし、買い換えた方が早いし新しい物にすれば気分もリフレッシュ…と思い込んでいましたが、修理を重ねて愛着を持ちながら大事に使う方が、気持ちも豊かに過ごせるのかもと感じました。

ひと言お礼まで。


当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン

修理料金:3万円台後半(税抜)※修理当時(2020年)の価格