オメガ スピードマスター/オーバーホールとバンド調整など（広島県福山市のお客様）

広島県福山市のお客様より、時計修理の匠工房にオメガ スピードマスター トリプルカレンダーの修理依頼がございました。

ベルトのサイズ変更のために購入店でみてもらったところ、ベルトの止金具がところどころ傷んでいる為使用を控え（いつはずれてもおかしくないと言われました）金具の交換を進められました。
また、購入後10年程度経過していますが1度もオーバーホールしていなかった為この機会に依頼をお願いします。
一方で、想定外の出費であるためコストはなるべく抑えたいとの意向もあります。 よろしくお願いいたします。
との事でご相談を頂きました。

※到着時のお写真です。

ムーブ内油劣化、パーツ不良の為、オーバーホールと裏蓋パッキン、ゼンマイ、切替車、 ピン・パイプ（×5） の交換を実施致しました。

長年ご使用されていると、汗や汚れで劣化したバンドピンが抜けてしまうことがございます。

オメガ スピードマスター トリプルカレンダーは機能が多いタイプで、10時側のケース部に小さなボタンがあり、そこを爪楊枝などで押すと曜日の早送りができます。

文字板の周りに1～31のメモリが振ってあり、これが日付を指します。リューズを一段引くと、デイト（日付）の針の早送り操作ができます。
1周して31から1になると月が変わりますが、31日までない月は手動で送る必要があります。
（早送りの際は、早送り禁止時間帯（だいたい午後9時～午前4時くらい）を避けて、なるべく時計回りに針を進めてください。）
（早送り禁止時間帯は歯車が切り替わろうとしているので、無理操作するとパーツ故障の原因となる場合がありますのでご注意くださいませ。）

修理完了後、納品前のお写真です

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、切替車、 ピン・パイプ（×5）

修理料金：5万円台前半（税抜） ※修理当時の価格