修理事例のご紹介

オメガ オーバーホールゼンマイ仕上げ(磨き)裏蓋パッキン

オメガ スピードマスターが進む/オーバーホールと磨き、修理(青森県平川市のお客様)

青森県平川市のお客様より、時計修理の匠工房にオメガ スピードマスターの修理依頼がございました。

進む、定期メンテナンスとして修理希望。 との事でご相談を頂きました。
(同時に、ロレックス GMTマスター2のお見積りもお申込み頂きました)

※到着時のお写真を使用しております。

時計の状態

受け入れ時、クロノグラフの針が4時方向で止まっておりました。

スピードマスターに限らず、クロノグラフの針(ストップウォッチの針)を “秒針”と思われているお客様が多いですが、クロノグラフの針をリセットせずに動かし続けると時計に負荷がかかります。
持続時間が短くなる原因になっている場合もございますので、ご注意くださいませ。

今回は衝撃によると思われるヒゲゼンマイ絡みの為、オーバーホールとヒゲゼンマイ絡み直し、その他消耗部品の交換に加えて、仕上げ(ケース・ブレス磨き)のご依頼も頂きました。

そして、スピードマスターと一緒にお預かりしていたロレックス GMTマスター2の修理依頼も頂きました。
GMTマスター2も、オーバーホールと消耗部品交換、オプションの仕上げ(磨き)で修理進行致しました。

時計を複数所持されているお客様の中にはこの機会にと、同時にお見積りをご希望されるが多いです。


仕上げ前、仕上げ後の写真です

修理完了後、納品前のお写真です

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、仕上げ

修理料金:5万円台前半(税抜) ※修理当時(2021年)の価格


よくお問い合わせで、「急に時間が進むようになりました」とご相談を頂きますが、機械式の時計で大幅な進みが見られる場合は、ヒゲゼンマイが絡んでしまっている場合が多いです
原因としては、落下・衝撃・強く振ってしまったことなどが考えられます。

以前(2018年)にカルティエ パシャを修理をした女性のお客様から、「時計がいきなり大幅に進むようになって困ってます…」とご相談があり、お預かりさせて頂いたところヒゲゼンマイの絡みが確認できました。
オーバーホールとヒゲゼンマイ絡み直しを実施し、納品後お客様よりメールを頂きました。

修理ありがとうございました。
自分ではある程度大事に使用していたつもりだったのですが、思い返してみると今まで壊れたことがないからと、疲れて帰宅した際に腕から外してポーンとソファに置いた(投げた)り、ライブで腕を思いっきり振ったりしていたのが原因かもしれません。
私は寝る時間も休む時間もあるのに、毎日私の腕で動いてくれている時計に対して申し訳なく思いました。
私も時計も年を取りますが、お互いに定期メンテナンスをして少しでも現役でいられるよう気を付けようと思います。
初めてのボーナスで買った思い出の時計だったこともあり、今さらながら一層愛着を感じています。
本当にありがとうございました。


いくつもの小さな部品が組み合って機械式時計は動いています。
ご使用状況にもよりますので一概には言えないですが、油が切れた状態で使用する時計と、油が回っている状態で使用する時計とでは部品の摩耗具合も変わってきます。
大事な時計はできる限り、定期メンテナンスとしてオーバーホールをお勧め致します。