修理事例のご紹介

エルメス オーバーホール裏蓋パッキン電池交換革ベルト(革バンド)交換

エルメス ラリー/遅れる、ベルト交換(兵庫県神戸市のお客様)

エルメス ラリー

兵庫県神戸市のお客様より時計修理の匠工房に、 エルメス ラリー の修理依頼がございました。

オーバーホールとベルト修理をお願いしたいです。
ベルトは、留まらなくなりました。
とのことでお申し込みを頂きました。

※到着時のお写真です。ブレスが全体的に劣化していました。

ムーブ内油劣化の為、オーバーホールと裏蓋パッキン、電池の交換を実施致しました。

バンドは傷みが酷い状態の為、今回はエルメス風の革バンドへの交換をご提案致しました。
(留め具だけではなくブレスピンも多数抜け落ちており、全体的に劣化している状態でした) 

Hのマークが入ったブレスも素敵ですが、革バンドの場合はお色が複数あり、2~3年ごとに安価で交換してキレイな状態で着用できるというメリットがあります。(時計の形状によっては、社外品のバンドが取付できない場合もあります)

今回は革バンドに交換しても全く違和感なく着用して頂けるかと思いました。

納品前のお写真です。

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、電池、バンド交換(社外品)

修理料金:3万円台後半(税抜) ※修理当時(2021年)の価格


 

エルメス ラリー/ 電池交換で動かない( 兵庫県高砂市のお客様)

兵庫県高砂市のお客様より時計修理の匠工房に、 エルメス ラリー の修理依頼がございました。

止まった。
電池交換で作動せずオーバーホールを勧められた。
とのことでお申し込みを頂きました。

※到着時のお写真です。

ムーブ内油劣化、磁気入りの為、オーバーホールと磁気抜きを実施致しました。

電池で動く時計の場合、磁気が入ると針を動かすモーター部分が影響を受けます。

デジタルではない電池式のアナログ時計はステップモーターという モーターが使用されていることが多く、ローターやコイル、ステーターなどで構成されています。

電池で動く時計のローターには永久磁石が組み込まれており、磁力で回転して歯車に動力を伝えます。 ステーターはローターに動力を伝えていますが、ローターに外部からステーターより強い磁力が加わると、遅れや止まりが発生するケースがあります。

そうすると、電池で動く時計にとって最大の特徴である精度の高さが発揮できなくなってしまいます。(電池で動く時計の場合、よほど強力な磁気でない限り磁力を発生する場所から離すと大丈夫です。帯磁してしまった場合は磁気抜きが必要ですが、強力磁気で帯磁している場合は完全に脱磁ができないケースもあります)

ただ、現代はあらゆる所に磁気が存在しますので、ある程度は気にしつつ、あまり神経質にならずにご使用されることをお勧め致します。

納品前のお写真です。

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、電池

修理料金:2万円台後半(税抜) ※修理当時(2021年)の価格