修理事例のご紹介

カルティエ オーバーホール回路裏蓋パッキン

カルティエ タンク/オーバーホール、回路交換(愛知県額田郡のお客様)

愛知県額田郡のお客様より、時計修理の匠工房に、 カルティエ タンクフランセーズ の修理依頼がございました。

電池交換したのですが、しばらくは動いていも、気づくと止まってしまいます。
オーバーホールが必要で、やる事で直るならお願いしたいです。
とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。

時計の状態

今回はムーブ内油劣化、湿気入り、時計の心臓部分にあたる回路が不良の為、オーバーホールと劣化した裏蓋パッキンの交換、回路の交換を実施致しました。

今回の湿気入りの原因としては、消耗部品である裏蓋パッキンの劣化の可能性が考えられます。

オーバーホール時の洗浄サービスで、ブレスの汚れが落ちツヤが出て、コンビのブレスは輝きを取り戻しました。(洗浄サービスは仕上げ(磨き)ではございませんので小傷は残りますが、ほとんどのお客様が洗浄サービスでご満足いただいております。)


よくご相談を頂くケースで湿気入りの原因として多い理由が、手を洗う際にそのまま着用しており、勢い良く出た水がかかったというケースです。

水道から流れる水圧は高く、状況によっては防水性の高い時計であっても水入りの原因となる場合はもございます。

日常生活防水の時計は、なるべく水がかからないようにご使用されることをお勧め致します。

定期的なメンテナンスをしていない場合は、パッキンの劣化などが湿気入りの原因となる可能性が高いですが、水がかかった場合は直ぐに拭き取る、濡れた手でリューズ操作をしない、手を洗う・お風呂に入る場合は必ず外すなど、少しの心掛けで湿気入りのリスクは減らすことができます。

その他、ケースやバンドも汚れが目立つ前に汗をかいたら柔らかい布で拭くなど、日常でほんの少しのお手入れをしてあげて下さい。

そして、湿気や水入りは時計にとってよくありませんので、致命的なダメージを負う前に時計店でのメンテナンスをお勧め致します。

修理完了後、納品前のお写真です。

この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。

また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、回路

修理料金:4万円台前半(税抜)※修理当時の価格