修理事例のご紹介

カルティエ オーバーホールゼンマイ裏蓋パッキン

カルティエ ロードスター ゼンマイ切れ/オーバーホール、修理(大阪府大阪市のお客様)

大阪府のお客様より、時計修理の匠工房に、 カルティエ ロードスター の修理依頼がございました。

止まった。購入後15年程度経っています。
とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。

時計の状態

スポーツカーをイメージしたと言われるカルティエ ロードスターは、スポーツモデルながら、カルティエらしい上品さ・曲線を兼ね備えたモデルです。

今回のお客様のロードスターは、ムーブ内の油酸化と、動力源のゼンマイが切れていた為、オーバーホールとゼンマイ交換、消耗部品の裏蓋パッキンの交換も実施致しました。

3~5年ほど前に、定期メンテナンスとしてオーバーホールを実施されたようで、ブレスの間にも汚れはあまり見られず、交換部品も少なく済みました。

現在(2021年の時点)、ロードスターは廃番となっているので、これからも定期メンテナンスでどうぞ大事にご使用くださいませ。

修理完了後、納品前のお写真です。

この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。

また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ

修理料金:3万円台後半(税抜)※修理当時の価格


 

カルティエ ロードスター 止まり /オーバーホール、部品交換(大阪府堺市のお客様)

大阪府のお客様より、時計修理の匠工房に、 カルティエ ロードスター の修理依頼がございました。

止まった。オーバーホールはしたことがない。
とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。

時計の状態

ムーブ内の油切れのためオーバーホールと、摩耗・劣化していた部品(裏蓋パッキン、ゼンマイ、ベアリング)を交換致しました。

ベアリングは自動巻き時計のローターがスムーズに回転するように補助する部品です。

今回のお客様のカルティエ ロードスターは、オーバーホールと部品交換により、不動から無事に動作するようになりました。


お問い合わせをいただくお客様の中には、
「自動巻きの時計なのに、自動で巻き上げができません。振ってもすぐに止まってしまいます」
とご相談を頂くこともございます。

その場合、内部が故障していることもありますが、初めて自動巻きの機械式時計をご使用されたお客様の中には、自動巻き時計の動作を勘違いされておられるお客様もいらっしゃいます。

・自動巻き時計は放置していても巻き上げてくれる時計ではありません。(クオーツ時計と違い、ゼンマイで駆動しています。)

・完全に止まってからの状態の場合、数回振った程度では十分な巻き上げはできていません。(あくまでも腕の動きでの巻き上げは、補助的な機能です。)

クオーツ時計や電波ソーラー時計に慣れているお客様の場合、機械式時計ってめんどう…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、逆に使い始めると愛着が沸き、大事にメンテナンスをされておられるお客様が大多数です。

以前、オールド機種のカルティエをお持ちのお客様とのやりとりですが、
「ほぼ狂わないクオーツ時計も確かに便利で魅力だが、個体差もあり、日差もある機械式時計が、手間がかかるけど好きなんです。」
というお声を頂きました。

時計ですので正確な時間は大事ですが、個人的にオールド感を大事にされることも素敵だな、と感じたやりとりでした。


修理完了後、納品前のお写真です。

この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。

また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、ベアリング

修理料金:4万円台半ば(税抜)※修理当時の価格