カルティエ/水が入ってから調子が悪い（宮城県仙台市のお客様）

宮城県仙台市のお客様より時計修理の匠工房に、 カルティエ パシャ の修理依頼がございました。

1年前に浸水してから調子が悪く、ゼンマイが巻けない状態ですぐに止まってしまう。

1年前に浸水してから調子が悪く、ゼンマイが巻けない状態ですぐに止まってしまう。
針が錆びているようです。夜光補修も希望です。
とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真です。

お客様も気にされていた通り、水入りの影響と思われる針の変色・シミが目につきましたが、針に比べると文字板の状態はそこまで劣化しておらず一安心しました。

水入りの状態で放置された場合、内部機械のサビや文字板や針の腐食、剥離、変色が進行している場合も多く、動作がおかしくなってから修理に出した際には修理不可/手遅れになってしまっているケースもあります。

今回はオーバーホールと裏蓋パッキン、ゼンマイ、 ベアリング、キチ車を交換し、針は手配不可の為、変色した針の夜光塗り直しを実施致しました。
（針の塗り直しの可否は、お預り後の判断となります）

水入りは時計にとってダメージになりますので、湿気・水入りが確認できた場合は可能な限り早めにオーバーホールをお勧め致します。

※納品時のお写真です。

この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、ベアリング、キチ車、針の夜光塗り直し

修理料金：5万円台半ば（税抜）※修理当時（2021年）の価格