カルティエオーバーホールブレス修理裏蓋パッキン電池交換

カルティエマスト21の修理/オーバーホール、ベルト修理など（福岡県福岡市のお客様）

福岡県福岡市のお客様より、時計修理の匠工房に、カルティエマスト21 ヴァンテアンの修理依頼がございました。
止まった。ベルトネジ欠品の為、ベルト修理も希望とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真です。ブレスネジが欠品しております。

ムーブ内油劣化、磁気入りの為、オーバーホールと磁気抜き、裏蓋パッキン、電池の交換、ブレスネジが欠品しておりましたので、ブレスネジの取付も実施致しました。

電池式の時計は、強い磁気を帯びると精度が狂うだけでなく、止まってしまうこともあります。
その中でも特にオールド機種は、磁気帯びしやすい傾向にあり、中には強力磁気入りの為に完全な脱磁ができないケースもあります。

磁気は目に見えませんし、現代はあらゆる所に電化製品や磁気が溢れていますので、磁気入りのご相談は多くございます。

「磁気が入るようなことに思い当たりがありません…」　とおっしゃるお客様も多くいらっしゃいます。
磁気に色がついており目に見えるようであれば、磁気入りのご相談はもっと減るかもしれません。
そして、同じ時計でも磁気帯びしやすい時計/しづらい時計もあります。

磁気帯び（帯磁）させない対策として、磁気を発する製品になるべく近づけない、基本的に5～10cm前後離すように心掛けることをお勧め致します。
特に、携帯電話やIHクッキングヒーター、冷蔵庫のドア（磁石部分）、磁気ネックレス、マグネット式のカバンの留め具、イヤホンのスピーカー部など、気づかない間に時計と密着してしまうことがあるため気をつけましょう。

磁気帯びしているか簡易な確認方法として、方位磁石があります。
時計を方位磁石に近づけて、少しの振れであれば問題ありませんが、大幅に振れる場合はできる限り早めの対応をお勧めします。

市販でも磁気抜き器が販売されており、取扱に慣れているお客様の中にはご自身で磁気抜きをされる方もいらっしゃいます。
ただ、使い方を誤ると反対に磁気を強めてしまい、最悪は修理が必要になることもありますので、ご自身で磁気抜きをされる場合はお使いの磁気抜き器の説明書に従い気をつけてご使用くださいませ。

修理完了後、納品前のお写真です。

この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。

また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、電池、ブレスネジ取付

修理料金：3万円台前半（税抜）※修理当時の価格

カルティエマスト21の電池液漏れ/オーバーホールなど（東京都目黒区のお客様）

東京都目黒区のお客様より、時計修理の匠工房に、カルティエマスト21 ヴァンテアンの修理依頼がございました。
止まり。電池切れの後、そのまま置いてしまっていました。オーバーホールののち、回復したら、娘の大学入学のお祝いとして譲りたいと思いました。
とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真です。

電池液漏れの為、オーバーホール（分解掃除）と裏蓋パッキン、電池の交換を実施致しました。

電池液漏れの状態でしたが、幸い電子回路は無事でしたので、今回は交換せずに済みました。

マスト21は、色褪せない魅力のあるデザインの時計です。
大学入学のお祝いとしてプレゼントされるとのことでしたので、これからはお嬢様のお手元で輝いてくれることと思います。

できる限り電池式の時計は電池が切れた場合に、早めの電池交換をして動かしておくことをお勧め致します。電池に種類よっては液漏れしやすいものもございますので、定期的（1年半～2年）な電池交換をお勧めしております。

もしくは、長く使用する予定がなく定期的な電池交換も難しい場合は、液漏れ対策として電池を抜いて保管されても良いかと思います。