修理事例のご紹介

タグホイヤー 4番車オーバーホールゼンマイマキシン(巻真)リューズ修理文字板の足接着

タグホイヤー カレラ /洗濯機で回してしまい、曇り・パーツ破損(大阪府東大阪市のお客様)

タグホイヤー カレラ リューズ修理

大阪府のお客様より、時計修理の匠工房に、 タグホイヤー カレラ ヘリテージ( WAS2110 ) の修理ご依頼がございました。

湿気/水が入った。
洗濯時に誤って混入してしまいました。文字盤の角度がズレて秒針が外れています。 修理可能でしょうか? とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。文字板の足が折れた状態ですが、撮影時はたまたま文字板がズレた位置で写っていません。

タグホイヤー カレラについて 

タグホイヤー カレラは1964年に誕生したモデルです。元々、タグホイヤーはスポーティなイメージがありましたが、 ヘリテージ(Heritage)は遺産や伝統を意味しており、カレラ ヘリテージはクラシックでありながら、ラグジュアリーな雰囲気をまとっています。

時計の状態

湿気/水入り+文字板のズレ+針取れなどの複数の不具合が見られるケースでは、「ポケットに入れたまま洗濯機で回してしまいました…」とご相談を頂くことが多いです。

今回は取れたリューズが同封されており、リューズ修理が可能な状態でした。
リューズの折れ込み具合によっては、リューズの交換、または修理不可/お見積り不可でご返送させて頂く場合もございます。

リューズが外れたままですと、その部分からゴミや湿気が侵入しやすくなり、時計にとって良い状態ではありません。
湿気/水入りでガラスに曇りが発生し、そのまま放置してしまうと、内部の部品だけでなく文字板や針にもダメージを与えることになります。

そして今回は洗濯機で回してしまった影響(衝撃)と思われる、文字板の足折れ、小針の外れがございました。

外れた小針(スモールセコンド)は再セットが可能な状態でしたので、オーバーホール時に再セットを実施致しました。

文字板の足折れは接着で対応しましたが、強度は低下しますので、衝撃等にはご注意くださいませ。

修理完了後、納品前のお写真です。

この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。

また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、4番車、巻真、リューズ修理、文字板の足接着

修理料金:4万円台後半(税抜)※修理当時の価格