修理事例のご紹介

ロレックス オーバーホールゼンマイ裏蓋パッキン

ロレックス デイトジャスト のオーバーホールを実施しました(東京都豊島区のお客様)

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東京都豊島区のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス デイトジャスト(Ref. 116233)の修理依頼がございました。

止まり、針回しや日付変更は出来るがネジが巻けなくなった、とのことでお申し込みを頂きました。

今回のお客様からは、2020年8月にデイトジャスト(10P)の修理ご依頼を頂き、納品後すぐに今回のデイトジャスト(Ref. 116233)のお申し込みを頂きました。

問診票には手書きで、”先のロレックスは、丁寧な仕上げで ありがとうございました。” と記載がありました。お心遣いありがとうございます。

時計修理の匠工房は、多くのリピーター様に支えられ、 感謝の気持ちでいっぱいでございます。

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※到着時のお写真を使用しております。

デイトジャストについて

ロレックス デイトジャストと言えば、ロレックスを代表するモデルであり、世界的に高い所持率を誇る、ベストセラーの名作です。
日本のバブル期には、デイトジャストのイエローゴールドとステンレスのコンビが圧倒的な人気を博し、需要に供給が追いつかなくなったそうです。

名前の由来はロレックスが開発した画期的な機構、”デイトジャスト機構”です。
デイトジャスト機構とは、午前0時にパチッと日付が切り替わるというものです。
今では当たり前に思える技術ですが、当時はロレックスが先駆けて開発したオリジナル機構でした。

文字板も多彩なバリエーションがありますので、選ぶ楽しみも増える時計がロレックス デイトジャストです。

時計の状態

到着時はリューズが飛び出している状態でしたが、ネジ込みされていないだけでしたので、リューズもそのまま使用可能な状態でした。

止まりの原因は、金属疲労と思われるゼンマイ切れでした。

機械式時計は、巻き上げられたゼンマイがほどけようとする力で動きます。

内部の油も劣化している状態でしたので、 良い方向で捉えると、今回ゼンマイ切れで動かなくなったことにより、油切れで使用を継続→他の部品が傷んでしまうことが避けられたとも考えられます。

お客様の時計は文字板や針もキレイな状態で、5連のジュビリーブレスの間に溜まった汚れも、オーバーホールに含まれる【洗浄サービス】でキレイになりました。

5連のブレスの間には汚れが溜まりやすいですが、3連のオイスターブレスに比べるとブレスの目が細かいので、小傷が目立ちにくいメリットがあります。


油が劣化/切れた状態で使用を継続されると部品に負荷がかかりますので、動かなくなった際には多くの交換部品が必要になるケースもございます。

ゼンマイは金属疲労により切れますので、いつ切れるか予想が難しいですが、ゼンマイが切れると手動でのゼンマイ巻きの感触が軽く感じる場合や、秒針が少し逆回転する症状が見られることがあります。

ケースや部品も耐久性に優れ丈夫なロレックスは、内部の油が劣化していても部品が破損していない限り動作する為、5年以上定期メンテナンスをされずにご使用されるお客様も非常に多いです。

工場の機械を想像して頂きたいのですが、油が無い状態で動いている歯車と、油が回っている歯車とでは、やはり部品の摩耗具合も変わってきます。

大事な時計の場合は、定期的なメンテナンスをお勧めさせて頂きます。

その他、リューズの締め忘れや防水機能以上の水圧がかかり、湿気/水入りの時計も送られてきますが、年々ケースやパッキンなども劣化しますので、大事な時計は出来る限り、水回りでのご使用にはご注意いただく方がよろしいかと思います。
(※稀に、水道で直接洗われるお客様もいらっしゃいますが、時計ごとの洗浄はお止めください。防水機能以上の水圧がかかり、水が侵入する場合がございます。)

修理完了後、納品前のお写真です


当店をリピートして頂きまして、誠にありがとうございました。
また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ

修理料金:3万円台半ば(税抜)※修理当時の価格