修理事例のご紹介

ロレックス オシドリオーバーホールコハゼゼンマイ裏蓋パッキン

ロレックス デイトジャストの修理を実施しました。(大阪府泉佐野市のお客様)

datedust

大阪府泉佐野市のお客様より、時計修理の匠工房に、ロレックス デイトジャスト (Ref. 68274)のご依頼がございました。

持続時間が短い、日付合わせの際にリューズが空回りし、外れたこともあります、とご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております

ロレックス デイトジャストについて

ロレックス デイトジャストと言えば、ロレックスを代表するモデルであり、世界的に高い所持率を誇る、ベストセラーの名作です。
日本のバブル期には、デイトジャストのイエローゴールドとステンレスのコンビが圧倒的な人気を博し、需要に供給が追いつかなくなったそうです。

名前の由来はロレックスが開発した画期的な機構、”デイトジャスト機構”です。
デイトジャスト機構とは、午前0時にパチッと日付が切り替わるというものです。
今では当たり前に思える技術ですが、当時はロレックスが先駆けて開発したオリジナル機構でした。

文字板も多彩なバリエーションがありますので、選ぶ楽しみも増える時計がロレックス デイトジャストです。


時計の状態

今回のお客様の時計は、日付合わせ不可の状態と、恐らく以前に湿気が浸入したようで、文字板に変色やシミが見られました。(文字板の変色も、これはこれで良い味わいが出ておりました。)

オーバーホールは5年以上前らしく、文字板には変色やシミ、針にもキズなどが見られ、ブレスも経年劣化で伸びがございましたが、今すぐに交換が必要な状態でもございませんでしたので、外観は現状のままで内部修理をご提案させて頂きました。

ガラスのフチにも欠けが見られましたが、防水不良になるほどの欠けでもございませんでしたので、ガラス交換はご提案せずに現状のままでご案内させて頂きました。

問診票に、”文字板や針の交換希望”と記載がある場合は、手配可能な分でしたら純正部品でお見積りをお出ししております。
(ただ、文字板の交換はシンプルなデザインでも最低50,000円から、針交換は18,000円からのご案内となります。[2020年現在])

今回は、オーバーホールに加えて、裏蓋パッキン、ゼンマイ、オシドリ、コハゼを純正部品で交換致しました。

コハゼは、角穴車が逆回転しないように阻止する役割を担っています。
また、コハゼが不良の場合には、角穴車が逆回転することによりゼンマイの動力が伝わらず、ゼンマイ切れに似た不具合を感じることもあります。

リューズが抜けてしまう症状の場合、オシドリが不良になっているケースが多いです。
オシドリには、リューズが抜けてこないように固定する役割や、リューズ操作の際に日付/時刻合わせを切り替える役割があります。

時刻合わせでリューズを引いた際に、引っかかり等を感じる場合は、無理に操作をせずに一旦リューズを押し込んで、再度操作することをお勧めさせて頂きます。
(力任せに操作すると部品が破損し、破損部品が内部に混入する場合もあります)

修理完了後、納品前のお写真です

修理完了後のロレックスは、リューズ操作も正常になり、再び時を刻むようになりました。

アンティーク機種の為、定期的なメンテナンスと水回りでのご使用にはどうぞご注意くださいませ。

当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。

●今回の修理内容

オーバーホール、裏蓋パッキン、ゼンマイ、オシドリ、コハゼ

修理料金:5万円以内(税抜)※修理当時の価格