修理事例のご紹介

カルティエ オーバーホールガラス革ベルト(革バンド)交換

カルティエ 手巻き/オーバーホール、ガラス、バンド交換(広島県のお客様)

広島県のお客様より、時計修理の匠工房に、 カルティエ タンクフランセーズ の修理依頼がございました。

40年以上前のものです 手巻きでいっぱい巻いても動かなくなりました
外も金属がかなり変色しています
ベルトも純正のものでなくて良いのでかえていただきたいです
ここ何年か全然使っておりませんでした 父から買ってもらったものなのでまた動くようになればと思っています
とのことでご相談を頂きました。

※到着時のお写真を使用しております。

時計の状態

40年以上前の時計ということで、ケースに変色や剥がれ、文字板やガラスにも全体的にヒビ・割れが見られる状態でしたが、
お父様よりプレゼントされた時計とのことで、何とかお力になれればという想いでお見積りを実施致しました。

オーバーホールに加えて、ガラスは合わせガラス(社外品)でのご提案、バンドは元々ついていた素材と同じトカゲ革(社外品)と、ワニ革(社外品)でご提案しました所、ワニ革の方で修理のご依頼を頂きました。

この機種は製造中止機種であり機械が古い為、修理をしても本来の精度が出ない場合があることも、お見積りの際に記載致しました。(※本来の精度が出ないといっても、1日で大幅に狂うような状態ではありません。そのような状態の場合は、修理不可でご返送しております。)

酸化により変色した金色のケースは、オーバーホール時の洗浄サービスでほぼキレイな状態になりました。(※ 金メッキの”剥げ”や”腐食”は修正不可の為、現状のままとなります。)

ガラスも社外品(外観上はほぼ同じ)ですが交換し、バンドもワニ革(社外品)に交換し、40年以上前のカルティエ 手巻きは復活しました。
(じっくりみないとわからないですが古い機種の為、文字板に全体的なヒビ割れ(劣化)がございました。文字板の修正は不可ですが、通常使用には問題ない範囲です。製造中止機種の為、非防水ですので、お取り扱いにはご注意くださいませ。)


手巻き時計は、着用前にゼンマイを巻いてからご使用頂きます。
巻き止まりまでいくと固く、それ以上巻けない状態になります。
手巻き時計は巻き止まりから無理に巻き上げるとゼンマイが切れますので、ご注意くださいませ


修理完了後、納品前のお写真です。

●修理の完了後、お客様より嬉しいお言葉を頂戴しました。


今商品受け取りました
外見も見違えるようにしていただいていてびっくりです
動作も確認いたしました 
もうダメなのかなと諦めていたのでまた動くようになって嬉しいです
大切に使います ありがとうございました


この度は当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございました。

また何かございましたら、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

●今回の修理内容

オーバーホール、ガラス(社外品)、ワニ革バンド(社外品)

修理料金:5万円台前半(税抜)※修理当時の価格